ソーラーカーのみのレースが行われていることをご存知だろうか。各地で行われているものはもちろん、世界大会まで開かれているのである。

このソーラーカーレースが開催される理由は、技術開発を促進することにある。どのような参加者がいるのかは、自動車メーカーはもちろん、大学の研究室といったレベルまでいる。これらの参加者にレースという形でソーラーカー作りを競わせ、業界全体の技術レベルを押し上げようというのである。

各ソーラーカーレースで使われている車の性能は意外と高い。中でも一番驚くべきなのは速度だ。160kmくらいまで出せるソーラーカーもあるし、大概の車が100kmくらいまで出すことが可能なようだ。持続力に関しては、8時間耐久レースなどもある。技術トラブルで止まってしまうソーラーカーはあるものの、順調なら昼間はずっと走っていられる。車の性能という面では、ソーラーカーレースを見る限りガソリンエンジンを使用した車と大差なくなってきている。

日本最大のソーラーカーレース・DREAM CUP
日本最大のソーラーカーレースといえば、鈴鹿サーキットで開催されるDREAM CUPだろう。

技術開発促進のために行われているといっても、ムードはまるでF1のような感じである。おのおのが開発したソーラーカーを持ち寄って走ってよかったね、という雰囲気はさらさらない。レギュレーション(規定)も非常に事細かに定められていて、まさに「レース」だと実感できる。

歴代の表彰チームをみてみると、大学研究室が独占という感じではない。個人で組織したチームでがんばっている人々もいる。最先端の技術だけあってお金のある人々が資金をつぎ込んでがんばっているように思われがちだが、一般庶民とはいわなくてもかなり身近なレベルにまで浸透しているのがソーラーカーだと感じられる。

レースは8時間耐久部門と4時間耐久部門に分かれ、その中でもいくつかのクラスが設定されている。このうち8時間耐久部門は2つのヒートにからなっている。

海外のソーラーカーレース
海外でも大規模なソーラーカーレースが開催されている。その中でもアメリカからカナダへ約4000kmを縦断する大学対抗レース、North American Solar Challenge(NASC)は大きなレースだ。

4000kmといえば普通のガソリン車でも走るのは一苦労。平均時速100kmで走行しても40時間かかる計算だ。このNASCでは、1週間ほどかけて20台が完走を目指すという。