国別に見ると、日本が世界最大の導入量を誇り、全世界の約48%を占めている。そのほかの国ではドイツなどが太陽電池に力を入れている。

一般の家庭単位でみると、シャープをはじめ屋根に取り付ける形式の太陽電池を発売する企業も多くなってきている。しかしまだまだ普及率は高いとはいえず、代替エネルギーとして主力になるためにはよりいっそうの普及を目指し、コスト面や変換効率を改善していかなければならないだろう。

コストを改善していくためには、まずエネルギー変換効率を高めていく必要がある。太陽電池とひとことにいってもさまざまなタイプがあるが、おおむねエネルギー変換効率は20%を下回る。さらに需要が増えれば価格低下は期待できるため、消費者側の意識改革も求められる。

そのため、政府も補助金制度を確立させている。いろいろ条件がつけられてはいるが、太陽電池による発電1キロワットあたり2万円の補助金が支給される。平成18年2月20日までの期間限定募集となっているので、太陽電池を自宅に導入しようか迷っている人はこの機会に利用してみるのもいいだろう。

通常は屋根に取り付けられたパネル状の部分で太陽光を取り入れる仕組みだが、最近になって透明なパネル型太陽電池も開発されている。これによって窓ガラスを太陽電池にしてしまおうというアイデアが生まれている。透明にできたのだからどんな色にもできるだろう。

また住宅やビルなどのさまざまなところに太陽電池を組み込めるような技術も開発されるかもしれない。設置面積不足が問題として挙げられる太陽電池であるが、変換効率や電池設備そのものの技術革新とともにこうした工夫を重ねていけば、もっと使いやすいものになっていくだろう。

太陽電池のデメリットとして夜間に電気がつくれないというのを挙げたが、解決する方法はある。ひとつは、昼間に作った電気を蓄えること。これはバッテリーを用いれば可能だ。

もうひとつが、ジェネシス計画と呼ばれる地球規模のプロジェクトだ。夜は太陽電池が使えないと入っても、地球は丸い。日本が真夜中でも裏側のブラジルでは昼間のはずだ。そこで、昼間の地域で太陽電池を用いて発電した電力を夜間の地域に供給しようという計画がある。ジェネシスとは、GENESIS(Global Energy Network Equipped with Solar cells and International Superconductor grids)という意味である。807km四方の砂漠(砂漠全体の約4%)に太陽電池を敷き詰めれば全世界の1年分のエネルギーを供給できるともいわれており、そうしてつくりだした電力を世界へ供給するためのネットワーク作りが進められているというわけである。